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リハビリテーション部
REHABILITATION
堀田弘伸
理学療法（PT）
理学療法
（Physical Therapy）とは
理学療法では身体に障害がある患者さんに対し、運動療法を通して、起立や歩行等の基本動作能力の回復を図ることを主としています。
実際には患者さんが抱えている問題は多種多様なため、状況、状態に応じてリハビリ内容を個別に用意させて頂いております。
私たちの理学療法
病気によっては「寝返る」「起き上がる」「座る」「立つ」「歩く」ことが難しく感じることがあると思います。身動きの不自由さから趣味や楽しみ、就労の制限を余儀なくされる方もいるかもしれません。身動きが困難な方にはベッドサイドでのリハビリ、起立や歩行が不安定な方は、筋力訓練やバランス訓練など、その方の状態や目標に合わせ個別的に訓練プログラムを計画させて頂いております。
作業療法（OT）
作業療法
（Occupational therapy）とは
日々の生活に必要な食事や着替え、トイレ動作などの身の回りのこと、いわゆる日常生活活動の困難さに対して、その活動の再獲得のために作業活動を用いて機能回復を図るリハビリです。他にも炊事や洗濯、掃除などの家事動作、仕事への復帰、地域活動への参加といった、生活関連活動や社会復帰に必要な応用的動作も含まれ、その人ひとりひとりの状態に合わせて幅広く関わりながら、その人らしい生活を支援していきます。
私たちの作業療法
生活や復職へ向けた再建はもちろんのこと、今まで経験してきた思い入れのある作業活動に対して、意欲の落ちている方にも活動の動機付けになれるような関わりを意識しています。患者さん一人一人の心身状態に寄り添ったリハビリテーションを提供できるよう日々研鑽しております。神経難病は、どうしても長く付き合っていかなければならない疾患です。私たちもそれに寄り添い、共に悩み、共に笑えるよう、患者さんの生活に何度でも関わらせていただければ幸いです。
言語聴覚療法（ST）について
言語聴覚療法（Speech-Language-Hearing Therapy:ST）とは
リハビリと聞くと運動療法を思い浮かべるかと思いますが、聞く、読む、話す、書くなどのコミュニケーションに障害のある方や、食事の飲み込みが困難な方に対して評価、訓練、助言、援助、支援を行うのが言語聴覚療法です。
私たちの言語聴覚療法
構音障害(呂律が回らない)、音声障害(声が小さい、声がかすれる)、嚥下障害(食物・水分の飲み込みにくさ、むせ)、失語症(言葉が出ない、言葉が理解できない)に対してリハビリを行っています。日常生活で口頭での意思疎通が困難な患者さんに対しては、様々な道具(文字盤など)を用いて患者さんに合ったコミュニケーション手段を選定し、必要に応じてAAC(拡大・代替コミュニケーション)機器の導入を行っています。嚥下障害に対しては、飲み込みの訓練や食事形態の検討、食事摂取時の環境調整など安全に経口摂取ができるようにサポートしています。神経難病は病気の特性上、機能改善が難しい疾患もありますが、入院と外来リハビリにて持続的かつ継続的に言語リハビリを行い、発声発語～嚥下機能の維持・向上を図り、各々の患者さんがその人らしい生活が送れるように支援していきます。
LSVT®（リー・シルバーマン・ボイス・トリートメント）
LSVT®（リー・シルバーマン・ボイス・トリートメント）はアメリカで考案されたパーキンソン病に特化した、意識的な高い努力と頻度、反復を要する集中的な治療プログラムです。
LSVT®には通称「LOUD」と「BIG」と呼んでいる治療手段があります。「LOUD」は言語療法領域で「BIG」は運動療法領域を中心とした内容になります。「LOUD」「BIG」ともに認定有資格者によって実施されます。
当院ではLSVT BIG®、LSVT LOUD®を実施しています。
対象者は当院の医師が主治医であることの他、いくつか条件があります。詳しくは主治医または職員にご相談下さい。
LSVT®について
外来リハビリテーション
外来リハビリテーションは理学療法（PT）、作業療法（OT）、言語聴覚療法（ST）をほぼ365日行っており、土日も外来診療をしていますので、仕事や子育てで土日しか通院できない患者さんにもご利用いただいています。神経難病においては、根気よく継続することが重要です。外来リハビリテーションをきっかけとし、日々リハビリに取り組めるよう一緒にサポートさせていただければと思います。外来でのリハビリをご希望の方は医師またはスタッフまでご相談下さい。
リハビリテーションは患者さん自身で取り組める治療でもありますので、一緒に前へ進んでいきましょう！
